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COLUMN
2017.11.01

ドイツ女子が松山をディスカバー!夜編[writer]Annika Demgen

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幼い頃から母にこう言われています。「アニーって、夜の草木だね」日本語には人に関して使わない言葉だと思いますが、夜に強い人はドイツ語で『夜の草木』と呼びます。でも怪しい人ではないです。日が暮れると、家を出てうろうろすることが好きなだけ。ますます怪しく聞こえていますよね。(苦笑い)

要するに、今回は夜の松山との出会いの場をお作りします。

同じ町でありながら、深夜は白昼の雰囲気と比べると、天地ほどの差です。お城の山頂広場から見晴らせる伊予灘や、道後にある空の散歩道からの街並みが、代表的な夜景として挙げられますが、このコラムではとびきりに素晴らしい大街道の夜間景観にスポットライトを当てたいと思います。

 

ハロウィンだけではない、大街道はいつもクリエティブなアイディアで溢れている。

 

昼は普通の買い物ストリート、夜はクリエーティブ街路と名付けしてもいいでしょう。暗くなれば暗くなるほど、店の看板照明が点いていき、わいわいと学生組やサラリーマン・ウーマンが集ってきます。そして音楽が流れ始めます。街頭には若者が独奏し、離れて40年代のパンクロッカー系デュエットがライブを演奏。その間で、占い師が左手で懐中電灯を持ち、右で客の手をじっと見続けています。向かいに、お花見定番の青いビニールシートを広げて、男性が『何でも相談室』を実施。「カラオケはいかがですか?」という呼びかけが聞こえなくなる辺りまで来ると、ダンサーが登場。得意技ができるよう、ショー・ウィンドーを鏡に使って、深夜まで練習を続けています。

 

こういう創意あふれる大街道に一目惚れしました。

世界で最も罪深い1マイル

出身地のハンブルクにも夜の帳が下りると、雰囲気が変わってくる界隈があります。そこはReeperbahn(レーパーバーン)といって、別名は「世界で最も罪深い1マイル」です。そのくだらない内容はドイツ民謡にまでなっています。また、ビートルズが世界的に有名になる前、ここが活動の中心地だったそうです。

 

 

レーパーバーンはユニークではあるものの、チャーミングな大街道と同様には扱えない。話しかけられるのはバーとカラオケボックスの店員ではなく、ホストクラブの客引きばかり。ガーガーと酔いつぶれ気味の人々や隙さえあれば盗んでみようかなぁと見計らっている怪しげな連中が多く、かなりおぼつかないネオン街。しかし、レーパーバーンは人々を遠ざけるどころか、さらにモテ度が高くなり、私は成人になってから、友達とクラブに行って盛り上がっていました。

 

おぼつかないネオン街だが、さらにモテ度が高くなるレーパーバーン。©www.mediaserver.hamburg.de / Christian Spahrbier

”おぼつかないネオン街だが、さらにモテ度が高くなるレーパーバーン
©www.mediaserver.hamburg.de/Christian Spahrbier(marketing.hamburg.de/medienserver-ergebnis/media/519.html)”

 

そんな都市に生まれて、『夜の草木』になるのは当たり前だと思いません?

無論、松山のナイトライフも楽しみです。

 

ちょっと立ち止まって、大街道のイマジナティブ(創造的)な豊かさを見直してみてはどうでしょうか?

Annika Demgen

デームゲン・アニカ 1983年ドイツのハンブルク市生まれ。ハンブルク大学の 日本学科在学中に、福井県で日本の生活を初体験。 大学卒業後、ライター・翻訳者として活動。 2016年からはいきいきと松山で生活しています。

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