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COLUMN
2017.11.29

ドイツ女子が松山をディスカバー!vol.3[writer]Annika Demgen

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グーテンターぐ(こんにちは)!松山に引っ越してきて、チャリ族に仲間入りしましたドイツ女子のアニーです。通勤や買い物などは必ずママチャリを乗り回すようにしています。つまり、普段は「こぐ」に決断!

 

しまなみ海道や瀬戸内海に浮かぶ島々のサイクリング・コースはよく宣伝されますが、やけに強烈なドイツの交通文化で育ってきた私は、落ち着いた松山通行と高級な駐輪場をPRさせていただきます。と言っても、まずはハンブルク交通難の紹介を。

ビビっては負けだという交通ライフ

移動中のハンブルク人は短気なので、チャリに乗る前それに対応できるよう心構えが重要。例え、一瞬だけでも側を間違って走行すると、「ゴリャ~、どこ走ってんだよ!」と必ず怒鳴られます。また、自転車道がないとき、仕方なく車道で走ると、激しくクラクションを鳴らすドライバーが出迎えにくる可能性が極めて高い。衝突しそうになる光景も多く見られますが、ハンブルク人がお互いに謝ることはほとんどない。むしろ双方を責めて「お前の責任だ」と叫んで、喧嘩になることが平々凡々。相手を追いかけることさえあり得ます。ビビっては負けだという交通ライフでした。

自転車専用道が急になくなると共に、心配がどんどん高まってくるハンブルクの交通。©CC0 1.0

 

松山は全く逆です。「シェア・ザ・ロード」をモットーにする人が大多数。衝突しそうになったあとはお互いに頭を低くするのは一般的の流れ。こんな謝罪は「建前」しか感じられないというふうに考える人もいるかもしれませんが、ハンブルクでは「とりあえず謝る」という習慣はなく、逆に「本音をぶつけてみせる」というカルチャーなので、松山の方がましだと信じてください。

駐輪パラダイスへ

当然、ハンブルクでは駐輪も問題になっています。というか、自転車が多いものの、市内ではちゃんとした専用駐輪場がないのです。パーキングは電灯柱や柵などにチャリを寄り掛けています。必須アイテムはチェーンロック。しかし、施錠したと言って安心だという考えは甘い。ぽつぽつとサドルが奪われたり、鍵をかけていない方のタイヤが持っていかれたりします。自転車を持つことさえ辟易してしまいました。誇張でもなんでもないんですよ。

ハンブルクであるある、ポツポツ盗難。©CC0 1.0

 

でも、おかげでそんな過酷な「漕ぎコギ生活」を卒業しました。松山ではチャリが取られないし、贅沢な駐輪場に恵まれています。初めて市駅の方で自転車専用エレベーターに乗って、駐輪場に降りたときはすごく感動しました。「ついにチャリは車と同じ扱いになった~!」と。

 

さらに、頭がぶっ飛ぶような衝撃を与えたのは大街道の方にある地下駐輪場。そこで活躍するのはSFの映画で出られるぐらいの技術、駐輪場コンベヤ。普段は自分自身で自転車を押して、階段を登っていく。でもここは二輪車をコンベヤに乗せて、力はさほど使わないで、上がっていきます。乗せる度に思わず、スタートレックのメロディーを口ずさんでいます。

スタートレックに出れられそうな自転車コンベヤ。

 

皆さん、これらは他にはなく真のサイクリング・パラダイスです。

Annika Demgen

デームゲン・アニカ 1983年ドイツ生まれ。日本の故郷は福井市です。 IT系メディア業界から独立してフリーライター・翻訳者に。 得意分野は様々ですが、国際交流や観光から、社会学と政治も含めて、 風力発電所までです。いきいきと松山で生活しています。

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