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COLUMN
2018.02.26

愛媛偏愛紀行 vol.3[writer]たけの

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2月ももう残りわずか。

 

今年、25歳にもなって、まさかのしもやけができました。

しかも、両手の人差し指。赤く腫れあがってショックです。たけのです。

 

今回は、場所ではなく、

忙しい毎日を送っている、日々に疲れている方に

「たまにはこういう時間も大事じゃない?」という、ちょっとしたご提案です。

 

4時間以上乗りっぱなしの、JR予讃線鈍行旅

 

 

実は先日、香川の善通寺にある四国学院大学へ

チェルフィッチュという劇団の演劇を観に行きました。

 

演劇鑑賞経験はほぼゼロですが、

そんな中で観たチェルフィッチュはかなりの衝撃でした。

この衝撃、ここでもかなり触れたいところですが

テンションが上がって過呼吸になりそうなのでまた今度(笑)

 

今回ご紹介するのは、その道中の鈍行列車についてです。

 

 

新年会続きで金欠だったので、最安値のルートを調べてヒットしたのが

JR予讃線上り線を2回乗り継いで行くルート。

 

片道予算3,000円に対して、片道3,180円。

おお!と思って、すぐに運行ダイヤを調べたのですが…

 

 

642 松山駅発 - 伊予西条駅 - 多度津駅 - 1103 善通寺駅着

 

 

出てきたのがこのダイヤ。

4時間21分て…

岡山から新幹線で東京に行くのと同じくらいじゃないか。

でも、こんな時でもないと乗らないなと、思い切って乗ることにしました。

 

鈍行列車のススメ1 「車窓」という枠に入った短編映画

前日も飲み会だったため、3分前に着き慌てて乗車。

写真を撮るほどの余裕、全くありませんでした。

 

走って息が上がっているのを抑えて、目線を窓の外へ。

そこに広がっていたのは、朝焼けが光る瀬戸内海の絶景でした。

 

 

 

それはまるで、電車の窓という枠の中に広がる映画のよう。

しかも、今日この時にしか見ることのできない、1度きりの物語なのです。

 

鈍行でゆっくり走ってくれるし、車のように運転する必要もないので

安心して見ることに集中できます。

 

天気が良かったこともあって、すごく綺麗でした。

つい見入ってしまいました。

 

鈍行列車のススメ2 容赦なく待たされる「足止め」

 

 

電車に乗らないと忘れてしまうのですが、

電車の行き違いでの待ち時間が異様に長いのも、地方の鈍行列車ならでは。

でも、普通なら23分、長くても5分くらいかなと思うじゃないですか。

 

電車の行き違いを甘く見ていました。

今回待たされたので最長は、なんと13分。

 

ええ!前の駅から10分くらいしか走ってないよ?!

そんなことを普通にかましてくる車掌さん。

何ならお手洗い行ってもいいですよ、みたいなアナウンスまで始める車掌さん。

 

でも、乗客である私たちにはどうすることもできない。

待つしかないんです。

 

さっきまで「ご乗車いただきありがとうございます。」と言われていた関係が

いとも簡単に逆転する、ちょっと面白い光景。

もはやここまで来ると、もういいか~ってなっちゃいますね。

新しい発見でした。

 

 

鈍行列車のススメ3 「移動手段」ではなく「空間」としての鈍行列車

 

 

4時間もずっと景色を見る、というのもなかなかハードなので、

でも、スマホをいじるのも味気ないなと思って

持ってきていた本を読みました。

 

この時の旅のお供は、鴻上尚文さんの『幸福のレッスン』。

ちょうどその前日に会社の人と、鴻上尚史さんの演劇を観ていて、

その時に買った一冊です。

 内容についてはここでは触れませんが、興味のある方はぜひ。

 

いや、私の一番の驚きは、

電車の中での読書がものすごい捗ったこと。

 

電車の走行音や車内アナウンス、乗客の話声などの「ノイズ」が程良いBGMとなり、

また不規則な振動も心地よくて、さらさらさらーっと読めました。

 

 

大手チェーンのカフェで本を読むのもいいけれど、

電車で読むのもいい。

いや、電車の方がいい。

 

新しい、自分だけの秘密の場所を見つけたようで嬉しくなってしまいました。

 

遅いからこそ気づく、現代人の忘れ物

 

 

徒歩から車、紙からネット、人からAI

便利で効率よくなるとともに、人の時間感覚はどんどん短くなっています。

すごくいいことだし、今後ますますそうなっていくのが自然な流れだと思うのですが、

早すぎて、見過ごしてしまっているものも多いんじゃないかな、とも思っていて。

 

だから、もうスマホやめろ、とかそういうわけではなくて

たまにはこういう時間も大事だな、と気づけたのはすごく良かったです。

 

人間らしさを取り戻せる、鈍行列車旅でした。

移動だけなのにこんなに長くなってすみません、次はもっと軽めにします(笑)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

では、また。

 

 

 

たけの

たけの

(株)SPC 3年目になりました。松山市民も3年生。広く、浅くがモットー。 街で麦わらのベレー帽かぶった人を見かけたら、きっとそれ私です。

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