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COLUMN
2018.05.30

Midnight”感傷”Travel④[writer]c_h_o_b_i_k_o_v

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CHAIのライブに衝撃を受けた話

ここ数年は日本人の新しいバンドをすっかり掘らなくなっていたのだけど、CHAIというバンドがやばいらしいというのを聞いており、このたびついにライブを見ることが出来たのです。しかもこの松山で。

CHAIは愛知県名古屋市で結成された、双子のマナ・カナとリズム隊のユウキとユナからなる、「NEOかわいい」「コンプレックスはアートなり」をコンセプトに掲げ活動している「NEO-ニューエキサイトオンナバンド」です。

昨年はフジロックのルーキーアゴーゴーに出演しているし、すでにアメリカツアーを敢行していたり、SXWSに出演していたりと、グローバルに活動しているCHAIが松山のイベントで見られたのは、かなりのレアというか今思えば奇跡に近いのではないでしょうか。あれは夢だったのではないかと、CHAIのレギュラーラジオ番組をradikoで聞きながら書いています。

2月某日。天才バンド、Homecomings、CHAI、シャムキャッツの4組が出演するイベントで、どのバンドのライブもほんとに素晴らしく楽しかったのですが、この日初めて見たCHAIに本当に衝撃を受けたのです。ステージに立って楽しそうに歌って踊って演奏する彼女たちは、魅せる力を持った真のエンターテイナーそのものでした。演奏のうまさはもちろんのこと、曲と曲の繋ぎ、合間のMCを使って会場全体をCHAI色に染めていました。自分を含め、周りのお客さんが心を奪われる瞬間を目の当たりにしたのです。最後の曲が終わった頃には涙を抑えきれませんでした。

CHAIは昨年「PINK」というタイトルのアルバムを発売しています。それを記念して作ったアナログレコードのお知らせをライブの途中に歌に乗せて行うのですが、「レコードジャケットはもちろん私たちのピンク!!」とピンクの衣装を着て歌う彼女たちを見た時に、昔からずっとピンクのものを持つことをなんとなく毛嫌いしてきたことに、とても恥ずかしい気持ちになりました。女の子の色として扱われているピンクを持つことで、女の子ぽくない私を私自身が女の子だと認めてしまう気がしていたのです。ある意味で女であることにコンプレックスを持っているのかも知れません。

あるインタビューで、「ピンクが似合わない女たちだと思うんだけど、そんな私たちがピンクを着ることでもっと身近に感じてほしい。いつの間にかピンク色は、ヒラヒラな服が似合う人たちしか、『好きだ』と言えない色になってる。好きなものを好きと堂々と言えるような、そんな世の中になって欲しい。」と答えていました。

結局のところ自分の中でコンプレックスをどう消化するかで人生が楽しいのか幸せなのかが決まってくるのだと思いますが、それって頭では理解していても物凄く難しいし、人類の永遠のテーマです。特に女性はいつの時代も。だからこそ好きなものを見て、好きなものを聞いて、好きな人に会い、好きな服を着て、好きなものを食べて、そのままの自分を愛せばいい。私たちは自由だと背中を押してくれている。大げさかもしれませんが、女性が世の中の様々なしがらみから解放されようと行動している今の時代に現れた救世主のようであり、CHAIの歌は全てのコンプレックスを持つ人たちのパワーソングになりえると思います。少なくとも私にとっては初めてライブを見た瞬間から心のヒーローでありアイドルになったことは間違いありません。

CHAIは5月に新しいアルバムがリリースされ、全国6都市ツアーが決定しています。機会があれば是非一度ライブを体験して欲しいと思います。必ず何か力を与えてくれるはずです。

http://chai-band.com/live

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c_h_o_b_i_k_o_v

愛媛生まれ愛媛在住。普通の文化系会社員。趣味はネットサーフィン。座右の銘は”忘却はよりよき前進を生む”

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