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COLUMN
2018.12.06

ホホホな日々 vol.16[writer]豊島吾一

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ああ、師走!

なんということでしょう!丹下建築・今治市民会館を活用したイベント「ぼくらの市民会館・秋」から、あっという間に二ヶ月!師走が来てしまった。。。その間に何度かコラムを書こうと奮闘するもまとめられず12月を迎えてしまった。反省。。

今回のコラムはその後の日々の中で印象に残った出来事をつらつらと書かせていただけたらと思う。

1o月14日の「ぼくらの市民会館・秋」は冬にわかれてによるライブ、尹 雄大さんのトーク、劇団250km圏内による演劇ワークショップ、大野順作さんによる建築プチツアーとどれも多くの参加者があり、マーケットも客足が途絶えることなく、出演者もお客さんも混じり合ってとても豊かな時間が流れた。

このイベントはやるたびに次へつながる人間関係が生まれるのが面白い。今回も何人かの方から「ホホホ座の人と会って話がしたい」とありがたいお声がけをいただき、今後の展開に影響を与える貴重なお話やアドバイスを頂いた。信頼できる仲間と一緒にまず動いて、そこで人と出会って、新たな課題を見つけて、それを解決するためにまた動く。あくまで楽しく。やはりこれが自分のやり方だなと実感している。

 

とても美しかった冬にわかれての音楽

 

りんりんふぇすへ向かう途中の出来事

シンガーで文筆家でもある寺尾紗穂さんが発起人となり開催しているイベント「りんりんふぇす」は、ホームレスの人が販売者となり、売り上げの6割ほどがその人の収入になる仕組の雑誌「THE BIG ISSUE」をサポートするライブイベントである。

寺尾さんとは、彼女の初めての今治ライブの会場が、彼女が大学時代に組んだバンドのピアニストの実家だったという不思議な縁がある。それからハズミズムへの出演や昨年のぼくらの市民会館への出演など、ずっと交流が続いている。

僕は彼女から色んな話を聞くことがとても好きだ。彼女の話の中には、いつも何か考えるべき課題がある。世の中で当たり前とされている多くの矛盾に、安易に「仕方ない」と言いたくないところも似ているのではないかと思う。そんな彼女が何年も続けているイベントの現場を見て、そこから何か引き継いだり、協力できることなら一緒に活動したいと思い、今年で9回目となるイベントの会場へ向かった。

その道中、新宿の歌舞伎町の交差点で、一人の物乞いをする外国人のおばあさんと出会った。僕は一瞬、そのおばあさんから距離を取ろうとし、信号が変わるとそこを離れた。でもこれから向かう場所が自分の足を戻させた。何人もの人がおばあさんを遠ざける前で、僕は意を決して彼女に近づき幾許かのお金を渡した。恥ずかしいくらいドキドキしている自分が情けなかった。彼女は驚いて「サンキューベリーマッチ!」と言ってくれた。とても可愛らしい声だった。あの声と表情を忘れないようにしようと思った。

この出来事がりんりんふぇすへ向かう途中に起こったことは、偶然ではあるまい。自分にできることがきっとある。

 

ビッグイシュー日本のサイトはこちら → https://www.bigissue.jp/

 

MOTOTAMATAのオープン

11月に入ると、「空想商店街」という商店街の空き店舗のシャッターを開け架空の店舗を入れていく企画の準備に追われた。本祭は2月にあるのだが、一度に複数の店舗の準備をするのは時間が足りないので、まずは使用可能な店舗の中でもっとも広い、かつての「宝石店玉屋」の店舗跡をプレイベントとしてブックカフェに仕上げていった。その準備がめちゃめちゃ大変だった。

おそらく店舗利用を想定せずに壊したのであろう。玉屋は空き店舗というよりも廃墟に近かった。地面に積み重なった埃と積み上げられた廃材を、学校の生徒と市役所の面々、地域おこし協力隊の方々と協力して掃除し、それでも片付けきれない分は150メートルの布でテントを作り隠した。あまり予算のない時はとにかく頭を使って工夫するしかない。これはホホホ座の活動の基本だ。お金のかけて考えずに作るよりずっといいものができる。

連日、空き店舗に人が入り、ゴソゴソと何かをしている様子は商店街の方々にも新鮮で興味深かったようで、みなさん覗きに来ては「順調か〜?」と声をかけてくれたり、「足りないものがあれば貸すよ。」と申し出てくれたり、とてもありがたかった。

出来上がった店の名は「MOTOTAMAYA」。読んで字のごとく、「元の玉屋」だ。大島で人気のこりおり珈琲、松山の書店「蛙軒」「浮雲書店」によるブックカフェに、イギリスでも活動する音楽家のICHIも招き、いつもと違う景色を作れたこともさることながら、一番はやはり近くに住む方々と顔を知り合うことができたことが収穫だと思う。2月は廃デパートを使った企画も考えているので乞うご期待!

 

雰囲気抜群のブックカフェになった元玉屋

 

ASA-CHANGとエマーソン北村

ASA-CHANGとエマーソン北村さんが、初のDUOアルバム「DEBUT」を携えて、今治ホホホ座へやってきた。ASA-CHANGは昨年もタブラボンゴのワークショップで今治に来てくれたが、なんとその時に僕がかけていたエマーソン北村さんのCDを聴いたことがDUO結成へと繋がっていったらしい。こんな嬉しいことはない。

さらに、二人を知る全国の主催者を代表するような形でアルバムへのコメントまで書かせていただき、錚々たる方々と並んで僕の書いたコメントがレーベルのサイトに掲載されている。ありがたや、ありがたや。

そんな縁が繋がったライブは二人のベテランならではの見事な演奏と、ベテランとは思えない子供のような側面が混ざり合い、お客さんも終始笑顔の幸福なライブになった。

アルバムに収録された曲はもちろん、カバー曲やジャズのスタンダードナンバーなどを、この二人ならではの味付けてミニマムな音で仕上げていく二人!個人的には昔から愛聴していた「日の出マーチ」を今治のみんなと合唱できたことに胸が熱くなった。

公認の撮影タイムで二人を激写!

 

喫茶みなと

そして、ようやくたどり着いた今年最後の企画が12月16日に開催する「喫茶みなと」だ。

今治港の港湾ビルが立て替えられ、「はーばりー」と呼ばれる施設になった。しかし、これがまた絶妙に微妙な作りで、いい面とあまり考えられずに作った点があり、これ!といった使いかたが未だなされていないように思う。その使い方の可能性にチャレンジしてみる企画だ。

今回ははーばりーの「みなとホール」を一軒の喫茶店に見立てる。珈琲屋やカレー屋やパン屋や洋菓子屋さんが集まり、みんなで港で美味しいものを食べる。そこに新進気鋭の3人の音楽家、Alfread Beach Sandal、井手健介、mei eharaがやって来る。お客さんは食事しながら、四国ではなかなか目にすることのできない彼らのライブを楽しめる。時に外に出て潮の匂いをかいだり、日向を散歩したりする。って、これ自分がお客なら絶対参加したい企画だな(笑)

2018年も激動の時代を過ごして来た今治ホホホ座が、自信を持ってお届けする最終企画!ぜひお誘い合わせてご参加ください!12月16日は今治港でお待ちしてます!

 

ホホホなイベント情報

今治港のニューシンボル「はーばりー」の中に、「喫茶みなと」が一日限定で開店!
コーヒーやサンドイッチ、カレーにスイーツまで取り揃えて、美味しいものに目のない皆様をお待ちしております。「冬凪トライアドツアー」で尾道から今治へ渡ってくる素晴らしいシンガー3人もこの喫茶店に立ち寄ってくれます。冬凪の日曜日、昼食はぜひ「喫茶みなと」で、素敵な音楽を聴きながら!



「喫茶みなと」
2018年12月16日(日)
Open 11:00 – Close16:00

◎LIVE  13:30 start
「冬凪トライアドツアー・今治編」
入場料金:3,000円(1,000円分のお食事券付き)
出演:Alfred Beach Sandal , 井手健介 , mei ehara
予約:i.hohoho.za@gmail.com / 090-8479-0140

◎MENU 
コーヒー:こりおり珈琲
サンドイッチ:pokopan
カレー:カリーの種・エポック
ワイン:しまなみくらし研究舎
スイーツ:三浦菓子店・ホホホ座尾道店コウガメ
ドリンク:今治ホホホ座
※追加・変更ございます

《お食事に関しまして》
11:00~12:30までは入場料300円でどなた様でもご利用が可能です。その後はライブ観覧の方のみへの提供となります。

豊島吾一

豊島吾一

学校になじみにくい子供のための学校「今治高等学院」の学院長。音楽フェス「ハズミズム」の代表、「今治ホホホ座」共同代表。スティールパンバンド「minamo」のリーダーで今治の雑貨店「うお駒」の従業員。面白そうなことを全部やるべく、とっ散らかった日々を送る。

HP
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