えひめ 街の魅力に気づくサイトマチボンヌ

COLUMN
2018.11.12

ドイツ女子が松山をディスカバー!vol.10[writer]Annika Demgen

  • twitter

こんにちは。季節の変わり目は風邪予防に万全の策を取っているアニーです。秋祭りが幕を閉じ、街が静かになった気がしますが、皆さんはいかがでしょうか?さらに、朝晩の冷え込みがどんどん厳しくなり、これで夏が確実に終わったという実感と、もうすぐ冬だと胸をしめつけられるような物悲しさが湧いてしまいます。でも、今季はその悲しい世界への誘いに負けない主義です!代わりに頭のメモリーから切なさも削除し、秋を思い切り楽しむことにしました!ということで、まず私の出身地の市民はどういうふうに秋祭りを楽しむかを紹介したいと思います。

悪い天気がない街?

10月になると、ハンブルク人は慰めのつもりで、「悪い天候というものはない、ただ悪い服装があるだけ」といった決まり文句をちょくちょく交わしています。その背景にあるのは定番である曇天。10月のハンブルクは平均最高気温が13℃で、おまけに日照時間は一日平均でわずか三時間。こんな天気は12月に入らないと、松山では体感できないものですね、幸いなことに!でもハンブルクと松山の秋祭りを比較すると、気象状況だけでなくイベントの中身も正反対です。

 

出身地の収穫祭であるErntedankfest(エルンテダンクフェスト)は環境がかなり激しい中で、祭り実態が穏やか。関心が集まるパレードには地元の人であれば、高齢者から赤ちゃんまで誰でも参加できます。馬や花で装飾されたトラクターなどに乗って、観客に手を振りながら、パレードがカタツムリのようにのろのろと進んでいきます。

 

正反対の秋祭り

それとは逆に、いわゆる穏やかさの源である瀬戸内海に面している松山には、どんなに激しい秋祭りがあるのかを二年前に道後駅前で初めて知りました。人混みに紛れ込んでつま先立ちで、大神輿のぶつかり合いや喧嘩を売っているふりをする人々に驚き、本当に大丈夫なのかなぁと心配しながら見守りました。

 

 

松山の秋祭りの参加者には丈夫な体と筋肉が求められ、高齢者と赤ちゃんには見学すら危なさそう。ハンブルクのフェストとは大違い。でも実は喧嘩祭りの真っただ中、瀬戸内海らしい落ち着いた風景を探り出すことができます!その光景は大神輿の戦いで騒がしい道後駅前から一歩離れた狭い道に足を運ぶと現れます。

 

そこでは大神輿を担いで疲れている男性たちが言い争いの後に、再び仲良くしている姿が見えます。中には高齢の先輩たち、子供やお母さんたちも一緒にわいわい言って「アフターパティー」で盛り上がっています。その道を歩きながら、やっと自分の緊張もほぐれて、「ここはとても瀬戸内海らしいなぁ!」と気づいて、ほっとしました。

 

秋祭りの荒々しさしか体験したことがない方には、ぜひその穏やかな風景をお勧めしたいと思います!

 

ドイツ女子コラム一覧へ

Annika Demgen

デームゲン・アニカ 1983年ドイツのハンブルク市生まれ。ハンブルク大学の 日本学科在学中に、福井県で日本の生活を初体験。 大学卒業後、ライター・翻訳者として活動。 2016年からはいきいきと松山で生活しています。

HP
facebook
instagram https://www.instagram.com/anninomus/