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COLUMN
2019.04.21

ホホホな日々 vol.18[writer]豊島吾一

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はじめよう!アマカラ研究室!

うう。。毎日が光の速さですぎていく。。

気づけば前回のコラムから二ヶ月が経過。月1回更新の目標が遠ざかる。。

 

でもこの二ヶ月本当に濃い時間を過ごしてきた。2月に行った空想商店街は思い描いた通り素敵な空間になった。テレビでも特集で取り上げてもらい、商店街のおじさんのうどん屋も大繁盛して、とても喜んでもらえた。なにより、商店街が買い物に来た人で賑わうという当たり前の光景を、一日でも蘇らせることができて嬉しかった。またやろうと思う。

 

旧VISAGEの一階を使っての「タケオとヤミーの今治で逢いましょう」も素晴らしかった。音楽・演劇・ダンスの要素が浮かんでは消えていく独特の世界。

 

20年間開いてこなかったあの空間の扉を開けれたこと。だからなんだと言われればそれまでだが、すべてはこういった小さな変化の積み重ねなのだ。魔法は使えない。何度も重ねていって、新しい色を生み出していくしかないのだ。

 

その意図を組んで、長い時間をかけてこの公演の準備をしてくれたトウヤマタケオさんとヤミーダンスの二人、場所を貸してくれたオーナーさんや手伝ってくれたみんなには感謝しかない。

2月には吉田達也さんが久々に今治にやってきた。僕は残念ながら仕事でいなかったが、そのライブの後からうちの子がドラムをやりたいと言っている。かっこいいライブだったろうな。

3月に入り、自分の学校の卒業式に加え、コマ撮りアニメのワークショップや劇団250km圏内とのキャンプシアター、Spice &Grooveなどのイベントを毎週のように開催しながら、ひとつの準備を進めてきた。

 

それが「アマカラ研究室」だ。

 

現在準備を進めているこのヘンテコな名前の施設は「放課後等デイサービス」と呼ばれ、学校通学中(6歳~18歳)の障がいのあるこどもらが、放課後や夏休み等の長期休暇中に利用できる福祉サービス施設。

「アマカラ」はアソビ・マナビ・カラダの頭文字。この3つどれも子供の成長に不可欠な力を、いかに楽しく伸ばしていくか?子供も大人も一緒になって、みんなで考えていきたいという思いを込めて「研究室」とした。

不思議な縁を重ねて

気づけば、愛媛に帰ってから、ずっとこどもたちと過ごしてきた。東京で眼鏡店のスタッフをやっていたころからは想像もしていなかった。

 

なんとなくの流れで父の仕事を継ぐことになり、初めてこどもたちを接し始めた。それから13年。振り返ればずっとこどもたちと過ごしてきた。

 

ハズミズムやホホホ座などの活動も並行して行ってきて、そのうち、休みの日にもワークショップなどを行うようになり、仕事と生活と余暇の境界線や、大人とこどもの境界線がなくなってきた。境界線がなくなってきたのはこどもらとの関係だけでなく、アーティストとの関係もそうだ。

 

最近では、今治に来てくれる音楽家やアーティストは、ともにいい時間や空間を作ろうとする仲間だと感じている(もちろん敬意をもって)。シンプルにいいイベントをしっかり成立させることももちろん大事だが、もっと大事なのはお互いの力だけでは描けないところまで、どうやって協力していけるか?ということ。

そんな関係性を作ってこれたみんなと福祉の分野へ踏み込んでいくのは、とてもワクワクするし、単に職場を作るという以上のやりがいを感じている。

地続きの感覚

「アマカラ研究室」の在り方に、大きな方向性を与えてくれた場所が二つある。

寺尾紗穂さんが実行委員をつとめる「りんりんフェス」と、岡山にある生活支援事業所「ぬかつくるとこ」だ。

 

りんりんフェスは、ホームレスの人々の自助・自立を促すために、自ら販売することでその売り上げの50%以上が彼らの収入になるというしくみを持つ雑誌「ビッグイシュー」のサポートライブである。

会場である梅窓院祖師堂にはホームレスの人々の支援団体、専門家、音楽家、アーティストなど多様な立場の人々が集い、音楽ライブや座談会、炊き出しやグッズの販売などが行われていた。このイベントはホームレスの自立支援の活動を知るきっかけとしてだけではなく、参加者自身に自らの生き方を見つめる新しい視点を与えるようなイベントだった。

公式HP : https://singwithyourneighbors2017.jimdo.com/

 

一方、岡山の「ぬかつくるとこ」は利用者を「ぬかびと」と呼び、障がいを持つ人々が持つ個性が本来の輝きを放つような支援を続けている独創的な事業所だ。

「ぬかびと」だけでなく、施設を訪れた人も食べることのできるランチ(絶品!)も提供しており、いままでぼんやりと抱いていた福祉の現場とは全く違う、風通しのいい世界を作り出していて驚いた。

この二つの場所に共通して感じる心地よさは、「支援する側、される側の垣根の低さ」から来ていると思う。

 

仕事の有無、障害の有無はあれど、われわれは地続きの同じ世界を生きていて、それぞれが幸せになるために自分にできることをやっていくことは、何も違わない。

この二つの場所で得た感覚は間違いなく「アマカラ研究所」の基本姿勢に影響を与えていると思う。

 

 

ごちゃごちゃの世界を楽しもう

「アマカラ研究室」にはたくさんの音楽家やアーティスト、周りにいるたくさんの面白い大人たちに立ち寄ってほしいと思っている。そのことをこれまで出会ってきた方々に伝えて、支援をお願いすると、みなさん快く活動への参加を表明してくれた。

 

これまで数々のワークショップをともに行ってきた中ムラサトコさんやyummydanceはじめ身近に住むアーティストたちには定期的に遊びに来てほしいし、遠方の方々にはライブや展示会の際にこの施設へも立ち寄っていただき、子供らと合奏したり、何かを作ったりと一緒に時間を過ごしてもらいたい。

 

中ムラサトコさんのワークショップ「ヘンテコディスコ」!

 

普段から接している誰かが、実は思わぬ一芸を持っていて、それを披露して子供たちと盛り上がる、なんてことも起こる気がしている。実際、この施設の立ち上げに際して行っているクラウドファンディングでも、「お金の支援だけでなく実際に関わりたい」と言ってくれる方がたくさんいて、一緒にこんな活動をしたい!といろんなアイデアをくれる。

 

僕はそれをとてもうれしく感じている。みんながかかわれる余白を大事にして、ごちゃごちゃしてるのにゆるくて楽しい世界。こうでないといけないという制約から離れた風通しのいい楽しさをここから作っていこうと思う。

 

※クラウドファンディングによるご支援はこちらからお願いします!4/26で終了です!

https://readyfor.jp/projects/amakaralabo

 

ホホホなイベント情報

クラリネットとガットギターのノスタルジックなサウンドで1stアルバムも大好評のユニット「Nyabo Ssebo」が春の愛媛で4日連続のライブツアーを開催!どの会場でも素敵な時間が流れそう!Nyabo Sseboならではの新しい室内楽をお楽しみください!


 
Nyabo Ssebo 1stアルバムリリースツアー
出演:Nyabo Ssebo[黒川紗恵子(Cl)+田中庸介(Gt)]
   サポート:宮川剛(Dr)

4月26日(金)
会場:リコスイーツ(松山市大街道3-7-2)
TEL:089-947-0125
時間:開場19時00分 開演19時30分

4月27日(土)
会場:book cafe okappa(愛媛県上島町弓削佐島694)
TEL:0897-72-9229
時間:開場15時30分 開演16時00分

4月28日(日)
会場:大三島みんなの家(今治市大三島町宮浦5562)
TEL:0897-72-9308
時間:開場16時00分 開演16時30分

4月29日(月・祝)
会場:今治ホホホ座(今治市共栄町1丁目3の3)
TEL:090-8479-0140
時間:開場18時30分 開演19時00分

【ご予約・お問合せ】
i.hohoho.za@gmail.com / 090-8479-0140(今治ホホホ座)
ご予約公演名・お名前・人数・代表者連絡先をお伝えください。
※各会場への直接のご予約も可能です。

豊島吾一

豊島吾一

学校になじみにくい子供のための学校「今治高等学院」の学院長。音楽フェス「ハズミズム」の代表、「今治ホホホ座」共同代表。スティールパンバンド「minamo」のリーダーで今治の雑貨店「うお駒」の従業員。面白そうなことを全部やるべく、とっ散らかった日々を送る。

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