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2023.10.30

まいにち、みずひき。[writer]rika

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まいにち、みずひき。

想いをのせて、文化をつなぐ

四国中央市で紙漉きと共に発展してきた伝統工芸・水引細工に、新しい風を吹き込もうと挑戦を続ける「大西水引。」コロナ禍で試みた、水引の”新しい文化を創る”という挑戦は、「伝統工芸にトレンドを落とし込む」というひらめきから始まりました。

「どの業界にも常にあるトレンドが、水引業界にはなかった」と話す大西社長は、女性誌からSNSまで幅広くアンテナを張り、ハレの日に使われているイメージが強い水引を、普段使いできるアクセサリー小物に。今までの水引きにはない繊細な色合いと用途で、伝統工芸を日常に溶け込ませる、新たなカタチを生み出しました。社長の一番の理想は新しい文化を創り出すZ世代が水引を取り入れてくれること。最近では水引が成人式や卒業式の髪飾りとして好まれはじめています。「自然発生で生まれる文化がある。そこに敏感にアンテナを張って商品化していきたい」と社長は話します。

同時に、日本のハレの日に欠かせない祝箸やしめ縄など、”今ある文化のブラッシュアップ”にも取り組んでいます。『伝統は守らなくちゃいけない。今まで作ってきたものと、”結ぶ”こと自体は変えず、トレンドに合わせてデザインや色合いを考えることで、今ある伝統・文化を守っていくために”水引が活躍するステージを変えている。』伝統工芸は、服装も家も考え方も違う30年前の感覚ではなく、今の空間と風情に合うように。発想の転換で、身近なものへと変化しています。取り入れ方はあなた次第。気づかないういにあなたらしさを引き出す水引が、なくてはならない日本の新しい文化として定着し続けることを願って・・・。

 

information

株式会社 大西水引

住所:四国中央市金生町下分2570−56

電話:0896-58-6552

Instagram:大西水引