犬は吠えるがキャラバンは進む。
海へ行くつもりじゃなかった。ディレクターの和氣が、岡村島にある、
おそらく世界最小のキャンプ場、正月鼻キャンプ場を見つけてくるまでは…。
そもそも岡村島なんて知らなかった。しかも今治市という。
調べてみると松山市から大三島まで車で走り、そこからフェリーに乗れば約3時間。
広島側からだと陸路で4時間ほどで着くらしい。となれば、しんどい方(陸路)を選ぶでしょ!
こうしてアウトドアをテーマに、編集部のキャンプ初心者たちが岡村島を巡る旅に出る事となった。
モデルのひかりちゃん、カメラマンのちえみさん、編集部で目的地を目指す。
おそらく世界最小のキャンプ場という事で、万が一にも場所が埋まっているとマズい。
念のため山本、白石、岡本が前日から前乗りすると言う。真剣だがアホすぎる…。
残りのメンバーと、撮影用のギアを詰め込みいざ出発。雨模様だった空も、
しまなみ海道に入るころには雲の隙間から晴れ間が見える。
本州に渡り、渋滞を避けるために尾道から山陽自動車道、国道375号、185号へ。
安芸灘とびしま海道に入ると、さすがにテンションが上がる。
4つ目の島、大崎下島からsouth of the border.県境を南へ(西か?)。
内藤酒店
ようやく岡村島に。しまなみ海道の島々と違い、観光客などはほぼ見当たらない。
港に車を止めて裏道さんぽをすると、レンガ造りのレトロな酒屋に辿り着いた。
内藤酒店といって元は造り酒屋で、今は山丹正宗を販売している。
おかみさんのご厚意で100年ほど前に建てられた建物の中庭など見せていただく。
大正時代までは栄えていたそうで建物には屋久杉が使われ、中庭もモダン。
おかみさんのご好意で、山丹正宗のしずく媛(純米吟醸)をいただく。
フルーティな香りで飲みやすい! 後に編集長はついつい飲み過ぎて潰れちゃいました…。
内藤酒店
酒造りで使用していた煙突のレンガは、現在は取り壊され島の建物に再利用されているそう。おかみさんの笑顔は、レンガとともに島を優しく包み込む。
今治市関前岡村甲850 ☎:0897-88-2105
休:木曜 営:9:00~16:00 駐車場:無
関前食堂
内藤酒店から港前の表通りに出ると、小洒落た佇まいの関前食堂が目の前に。
オーナーの加藤さんは千葉県出身。
東京の飲食店でセントラルキッチンのマネージメント業務に携わった後、
地域おこし協力隊としてこの島に移住。
その後、島の迎賓館を借り、自分の手でリノベーションして食堂をオープンさせた。
近所のお手伝いなどに駆り出されて休みもなく忙しいというが、なんだか嬉しそう。
加藤さんのカラフルなシャツと東京に住んでいた時に拾ったというステンドグラスや、
樹齢何百年てな具合の木材を使ったテーブルや照明などが
大正時代に建てられた瀟洒な建物とマッチして、不思議な楽園感を醸し出している。
近所にあれば頻繁に訪れたい店だ。
土日祝日限定の島の魚を使った定食。この日は、アコウの煮付けと漬け丼(タイ・グレ)をいただきました。マジ美味かった〜!
お店の看板メニュー! スパイスの効いた島レモンのバターチキンカレー。
関前食堂
島の魚を使った定食や、さざえの刺身、スパイスの効いた島レモンのバターチキンカレーや島レモンラッシーなど、どのメニューも美味。加藤さんの「95%は広島からのお客さん」という言葉が印象的だった。
今治市関前岡村甲852-4 ☎:090-7211-5571
休:月・火・水・木曜(祝日は営業)
営:11:30~13:30(土・日曜:11:00~14:00)
駐車場:有(1台のみ)
ちょうちょ島館
昼食は港の2階にあるちょうちょ島館へ。
メニューの焼き豚玉子飯でようやく今治感を味わう。
お腹空きすぎで、誰も写真撮ってなかった…。
ちょうちょ島館
どれも量が多く、卵の乗った焼きそばが美味い。
今治市関前岡村甲723 2F
☎:090-8972-1428
休:月・火・水・木・金曜(祝日は営業)
営:9:00~18:00 駐車場:有
ナガタニ展望台
次は、関前食堂の加藤さんから勧められたナガタニ展望台へ
標高125m、急斜面を一気に登ると目の前に白亜の展望台が現れる。
階段を上ると、瀬戸内海の多島美や四国山地の雄大な山並みが一望できる。
脇にある山道を登ると何故かブランコが。
木の枝に結び付けられていて軋むため、いつか落ちるかもというスリルが味わえる。
ナガタニ展望台
展望台からの絶景はもちろんなのだが、道中に広がる田園風景も美しい。ただ、展望台までの道は急斜面&激セマで注意が必要。
今治市関前岡村27-1 営:0897-88-2111 駐車場:有
(今治市役所関前支所住民サービス課)
松山からのアクセス
松山からのアクセス
【車:4時間】
国道317号→今治北IC→高屋JCT→馬木IC→県道334号
→国道185号→安芸灘大橋→岡村島【車・フェリー:2時間45分】
国道317号→今治北IC→大三島IC→県道51号→
宗方港〜フェリー宗方港(大三島)〜岡村島
旅のメンバー
左から岡本(ガリガリ)、渡部 a.k.a. NABECHAN、
ヤマ・ヤマモト(釣り好き)、ひかりちゃん(主役)、ちょける編集長(二日酔い)、
白石(薪割りボーイ)、和氣(わがままボディー)