シンプル&コンパクト。「モノを持たない暮らし」に寄り添うメリハリのあるレイアウト

施主の理想は「平屋で営むミニマルライフ」余分なものを持たないから、余分なスペースも不要。延べ床面積25坪というコンパクトな3LDKには、廊下がなく、全てのスペースを使いきれるよう工夫された。主寝室や子ども部屋は割り切って省スペース。その分、LDKは20畳以上の大空間とし、家族のみんなのワードローブを収めることが出きる。

グレージュの外壁に軒天に施した杉板が、上質感を漂わせるアクセント。ロフトの通気のための窓も、可愛い仕掛けに

スタディカウンターはお家カフェにも早変わり。お気に入りの本を片手にブランチタイムというのも優雅

収納に対する考え方も、Ｔ夫妻はしっかりとシミュレーション。日常で片付けが必要なのは衣類。それぞれの部屋にクローゼットを設けたら、片付けをする手間が増えるだけ。「それならばいっそ、WICを１箇所にまとめてしまったらどうか？」と考えたのです。

施主夫妻が選んだカップボードに合わせて、キッチンはカフェライクにコーディネート。造作カウンターの素材をカップボードと同じ色合いのメラミンにすることで空間に一体感を生み出している。

杉材の化粧梁により吹き抜けのような雰囲気を生み出している。オーク床の木の風合いも心地よさを演出

動線、収納、家事、将来。しっかり考えたからできた、100点満点の家づくり

建物の延べ床面積は25坪。現状は３人暮らしですが、お子さんがもう１人増えることを想定した3LDK。邸内には廊下がなく、全てのスペースを使いきれるよう工夫。主寝室や子ども部屋は割り切って省スペースに、特に子ども部屋は１部屋3.7畳ですが、ベッドと机は十分に置けます。その分、LDKは20畳以上の大空間とし、家族みんなで過ごすひと時を大切にしている。またキッチン横にカウンターを設けて、宿題や遊びは親の目の届くところでできるよう工夫している。

またアーチの間口でゆるやかにゾーニングした玄関ホールから水周りへ続くファミリー動線上には、
帰宅後すぐに手洗いできるようにオープンスタイルの洗面に

ゴミBOXを埋め込みにした洗面カウンター。細部にまでスッキリとさせるための工夫が凝らされている

cocochi 藤岡萬建設 有限会社 一級建築士事務所
愛媛県生まれ。大学の教育学部を卒業後、大手ハウスメーカーの営業職として県外で5年間勤務。その後、父が創業した藤岡萬建設　（有）にUターン、代表に就任。高性能デザイナーズ注文住宅の全国ネットワーク「R＋house」に加盟するかたわら、2021年からは「幸せをつなぐ家づくり」オリジナルブランド「cocochi」を設立。

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