淡色コーデや3連窓がきいたコンパクトな空間に、心地よい仕掛けを
「子どもが散らかしてしまったら片付けが大変」とO夫妻が希望したのは、隅々まで使いきれるちょうど良い広さのリビングがある家。
敷地は恵まれた立地でしたが、南側に隣の家が迫っていて、南に大開口を作るとプライバシーが守れません。明るく、開放感のある建物をつくるために、設計者がこだわったのは窓の位置。足元の地窓、ちょっと高い位置の高窓により、外からの目線をガードしながら室内に光を取り込んでいます。またリビング階段は吹き抜けとなっていて、ここも光の取り込み口になっています
シューズボックスとシューズクローゼットのW収納により、玄関はいつもすっきり。正面のニッチは淡色クロスがアクセントとなり、雑貨などのディスプレイが映えます
パントリーの片隅につくった小さなカウンター。趣味を楽しむのに加えて、書類書きなどの事務仕事もここでこなします。時にはお子さんと絵本を読んだり、お絵描きも
ゴロンと横になるのも気持ちいい小上がりの畳コーナー。吹き抜けの開放感と階段下のおこもり感がちょうどいいバランスで、お子さんの遊び場としても重宝しそう
小上がりの下はたっぷり収納。おもちゃなどをここに片付ければ、リビングはスッキリ。畳コーナーの高さは、ベンチ感覚で座るのにも適しており、そのままゴロンと横になるのもアリ
テレビ背面の壁には調湿機能もあるエコカラット仕上げ。その柔らかな色合いがこだわりの照明器具を引き立て、程よいレトロ感を演出しています
空間を有効に活用できるペニンシュラタイプのキッチン。勝手口にも直結しているから、面倒なゴミ出しもスムーズ
cocochi 藤岡萬建設 有限会社 一級建築士事務所
藤岡 貞雄Sadao Hujioka
愛媛県生まれ。大学の教育学部を卒業後、大手ハウスメーカーの営業職として県外で5年間勤務。その後、父が創業した藤岡萬建設 (有)にUターン、代表に就任。高性能デザイナーズ注文住宅の全国ネットワーク「R+house」に加盟するかたわら、2021年からは「幸せをつなぐ家づくり」オリジナルブランド「cocochi」を設立。
他にも『愛媛デザイナーズハウス』では、
理想の住まいを形にする愛媛の気になる住宅デザイナーが建てた
こだわりのお家をご紹介しています。