5代に渡って受け継がれる、技と心でつくるみかんジュース

きらめく宇和海に面して急峻な段々畑が天に至る、愛媛県八幡浜市向灘地区。この地で80余年にわたって、温州みかんの最高峰の産地でみかんをつくり続ける家族がある。

代々受け継がれるみかん畑は、品質のよいみかんづくりの条件といわれる3つの太陽、「天の太陽の光」、「海面からの反射光」「石垣からの反射光」が見事なまでに揃っているが、特に日の出から日の入りまで太陽が降り注ぐ、向灘地区でもごく限られた畑では、甘味と酸味のバランスがすばらしく、とろけるような極上の味わいのみかんが育つという。

歴代の当主がたゆまぬ努力で生みだし、磨き続けてきた。水の管理や土づくり、剪定、摘果などの高度な栽培技術はもちろん、移り変わる時代を見つめ、常に新しいことに挑戦する心も継承してきた。

「祖父の時代は量を求め、父は品質の向上に力を注ぎました」。そう話す5代目が力を入れているのがジュース事業。手搾りに近い製法で、果実部分を搾った果汁と、まるごと搾った果汁の2種類を独自の比率でブレンドしたジュースは、まろやかで風味豊か。フルーツソムリエに「みかんよりみかんの味がする」と言わしめた逸品だ。

平成14年に、高品質でありながら規格外の出荷できないみかんを何とかしたいという想いから生まれたジュースは、今では種類も増え、南予一帯のみかん農家の収入源にもなっている。「うちには、人とのつながりを大切にせよという教えもあります。代々、受け継がれてきたものを次の世代に渡すためにも、地域の皆さんとともに、さまざまなことにチャレンジしたい」。時を越えて変わらぬ海と山の絶景の中、新しい未来が実を結び始めている。

◆無添加ジュース「きわみ」３本セット

「みかんをまるごと搾った果汁」と「果肉だけを搾った果汁」の2種類を独自の比率でブレンド。
水も砂糖も加えないので、甘味と酸味のバランスが良く、みかんがそのままジュースになったよう。
まろやかで風味豊かなその味は、フルーツマイスターから“みかんよりもみかんの味がする”と評されるほどのおいしさです。

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