マチボンJOURNAL VOL.07 特集『しまなみを巡る旅』 - マチボン

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2024.08.21

マチボンJOURNAL VOL.07 特集『しまなみを巡る旅』[writer]北風

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マチボンJOURNAL VOL.07 特集『しまなみを巡る旅』

季節は夏。

英語講師ひかりが、しまなみ海道の大島・伯方島・見近島を巡るショートストーリー。

 

聞き覚えの無い見近島とは、伯方島と大島の間にある、 徒歩もしくは自転車かバイクでしか渡ることの出来ない無人島。

 

かつては能島村上海賊の中継拠点だったという島が、今では水場や水洗トイレなどが設置され、 キャンパーの聖地とも呼ばれる人気のキャンプ場に。

 

たまにはこういった、少しスパイスを効かせた旅も良いかもね。

 

 

青と酵母と古民家と

初夏のしまなみ海道ドライブ。

旅に出るのに理由なんてない。

 

強いて言えば、家と職場を往復するだけの日々に、少しだけ心が疲れたくらい。

 

灼熱の来島海峡大橋を走り抜け、辿り着いたのは大島。

友浦エリアをしばらく走って、ベーグルが人気のコナノワへ。

 

古民家を改築した天井の高い空間でベーグルとレモンスカッシュを買って、古い建物ならではの狭い廊下を通り階段を上る。

 

ガラスの扉を開いて目の前に青い海が現れた瞬間、全ての嫌な事が許せる気がした。

 

オーナー自らが探してきた愛媛の食材を使用した、弾力あるモチモチベーグルは売り切れ必至。

 

古民家を改築した天井の高い空間でベーグルとレモンスカッシュを買って、古い建物ならではの狭い廊下を通り階段を上る。

ガラスの扉を開いて目の前に青い海が現れた瞬間、全ての嫌な事が許せる気がした。

 

information

コナノワ

今治市宮窪町友浦3227-1 休:月・火・木・金・日曜

営:10:30~13:00、13:30~16:00(売り切れ次第終了) P:有

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しまなみの小さなワイン屋

 

夜どうするかも決めていないが、今日は飲む!となればワインでしょ。

 

美しい景色と落ち着きすぎる空間に後ろ髪を引かれつつ、ワインの誘惑につられてオーガニックワインが揃うenoteca NATURALEへと到着。

手に取りやすい価格のワインが揃う自然派ワイン専門店。最高のロケーションでお気に入りの1本を選ぶ。

 

大きい体でじゃれてくる看板犬の姿に心が和む。

 

information

enoteca NATURALE

今治市吉海町田浦406 ☎:070-4011-6933

休:無休 営:11:00~16:00 P:有

→詳しくはコチラ

 

お腹も心も満たされる 具だくさんサンドイッチ

大阪からの移住者が新しくオープンしたと噂のサンドイッチ店uteへ。

 

見るからに美味しそうな商品が並ぶ中、迷わずアボカドとベーコンとチーズのサンドイッチを購入。

パンは自家製、具材はなるべく島のものを使用するこだわり。

 

お店裏のベンチからは瀬戸内海を眺めることができる。

 

なんなら今すぐ頬張りたいがワインのつまみにと我慢。

せっかくここまで来たのだから海に入りたいし、ドルフィンファームでイルカと戯れたい!

 

まだまだ日が高いし隣の伯方島まで行くことにしよう。 イルカの島、からの 知られざる秘島へ。

 

information

ute(ウーテ)

今治市吉海町福田118-1 ☎:080-1337-5716

休:月〜水曜 営:10:00~16:00 P:有

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見渡す限りのThe瀬戸内海

数年ぶりの伯方島。

昔キャンプで来たよなあ…感傷に浸りながら開山公園へ。

春には約1,000本の桜を楽しむことができ、頂上展望台からは伯方・大島大橋、大三島橋、多々羅大橋が一望できる。

 

隈研吾による亀老山展望公園も勿論素敵だけど、今日の気分にはこの田舎らしさがしっくりくる。

information

開山(ひらきやま)公園

今治市伯方町伊方 休:無 営:自由 P:有

→詳しくはコチラ

 

みかんとお菓子の二刀流

海へ向かう途中、小腹が空いたので、みかん ときどき おかしへと立ち寄る。

 

みかん農家を手伝いながら週3日だけオープンする島のお菓子屋さん。

規格外の柑橘でお菓子を作り、もっと柑橘の良さを伝えたいと立ち上げたお店だ。自家栽培の柑橘が爽やかに香るお菓子が並ぶ。

洗練されたデザインと濃厚な味わいのゼリー状のフランス菓子や焼菓子が素敵で、食べるのが惜しくなる。

が、もちろん美味しく頂く。

 

店主の女性から、京都からの移住者による甘酒やアイスを販売する店が近くにできたと聞き、甘酒に目が無い私は当然寄らねば。

 

information

みかん ときどき おかし

今治市伯方町伊方甲963-5 ☎:0897-73-1230

休:月〜木曜 営:13:00〜17:00 P:有

→Instagramはコチラ

 

趣ある「母屋おもや」でひと休み

サイクリングロードの近くに店舗を構えている。

古民家というか農家の蔵を改修したというか、少し不思議な空間で、昔からのその場所の屋号をローマ字にしたOMOYAというのが店名らしい。

 

屈託のない笑顔が印象的な店主に勧められて、軒先で飲んだお目当ての八朔生甘酒は、素朴且つ爽やかな風味で大満足。

手軽に元気をチャージできるので、疲れのたまったサイクリストにもオススメだ。

information

OMOYA.

今治市伯方町伊方甲2076-1 ☎:090-4732-3519

休:月〜木曜 営:10:00〜14:00 P:有

 

伯方島観光の拠点スポット

そしてようやく、海に到着。

時間的にドルフィンファームは諦めよう…。

 

新調した水着に着替えて海に入ろうとすると、三人の妖精が声を掛けてきた。

いつもなら相手にしないのだが、今日はまあ良いか。

 

それはそう開放的な気持ちにさせる夏のせいだ。

彼らからBBQに誘われて、マリンオアシスはかたの塩ソフトを片手に隣島の見近島へ。見近島?聞いたこと無いよ…。

 

どうやら伯方島から徒歩もしくは自転車や原付でしか行けない、キャンパーの聖地らしい。

美しい海水浴場に、しまなみのお土産が揃う道の駅。伯方の塩を使用した「伯方の塩ソフトクリーム」がオススメ。

information

道の駅 伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた

今治市伯方町叶浦甲1668-1 ☎:0897-72-3300

休:元日、冬季定休日有り 営:9:00~17:00(冬季時間変更有り) P:有

→詳しくはコチラ

 

サイクリスト・バイカーキャンプの聖地

大島と伯方島の間にある無人島。車では行くことができないため、しまなみキャンプの中でも知る人ぞ知る穴場スポット。

 

汗だくになりながら40分ほど歩くと、気持ちの良い風が吹き抜けるキャンプ場が。

満潮だからか海も驚くほど近い。

 

しばらくすると彼らの友人たちも合流しての宴が始まった…。

information

見近島キャンプ場

今治市宮窪町宮窪7689 営:24時間 P:無(車の通行不可)

 

マチボンJOURNAL VOL.07特集『しまなみを巡るたび』
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